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2017年7月27日

「どこでもいい」ではどこにも入社できない。What-Who-Howで進めるコンサルタントへの転職戦略

「どこでもいい」ではどこにも入社できない

コンサルタントは、花形職種といっていいでしょう。近年、コンサル会社は増加傾向にあり、転職志望者にとっては間口が広がっています。しかし、コンサル会社が増加していることは、転職希望者が増加していることも意味しており、決して転職のハードルが下がっているわけではありません。コンサルタントになるには、他の志望者との厳しい競争を勝ち抜かなければいけません。

それでは、厳しい競争を勝ち抜くためにはどのような対策をしていけばいいでしょうか。それには、自分はどのようなコンサルタントになりたいのか、そして、そのためには何をすればよいかを明確にすることです。ここでは、ビジョンの設定と対策立案に便利なWhat-Who-Howというフレームワークを用いて、コンサルタントになるための転職戦略を解説していきます。

What―転職で後悔しない どのようなコンサルタントになりたいのかを決める

転職において最も不幸なことは、「自分のやりたいこと」と「実際の仕事内容」にミスマッチがあることです。このようなことにならないためにも、まずは自分がどのようなコンサルタントになりたいのかを決めていきましょう。

コンサルタントと一口にいっても、その業務はさまざまです。戦略系のコンサルティングを行いたいのか?会計系のコンサルティングを行いたいのか? それとも他の専門能力でコンサルティングを行いたいのか。クライアントの課題解決をしている点は同じですが、コンサルティングテーマやクライアントの企業規模は、コンサル会社によって全く違います。そのため、まずはどのようなコンサルティング領域があるかを俯瞰して、自分の志向にマッチする領域を見つけていきましょう。

戦略系コンサルティング(アクセンチュア、マッキンゼー、ボストンコンサルティングなど)
主に外資系企業が多く、企業が抱えている課題を解決するための戦略策定やアドバイスをしているコンサルファームです。

□提案領域:M&A戦略、中長期の成長戦略、新市場参入戦略、新規事業戦略、新製品開発戦略、人事戦略、マーケティング戦略、IT戦略など

総合系コンサルティング(デロイトトーマツ、アクセンチュアなど)
その名の通りあらゆる業界のクライアントに対して幅広いサービスを提供する、比較的規模の大きなファームを指します。もともと会計事務所を出自に持つファームが多いのが特徴です。

□提案領域:戦略立案、業務改革、ITアウトソーシング(ITO)、経理業務や給与計算業務、物流業務などを請け負うビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)など

財務系コンサルティング(PwC、アーンスト・アンド・ヤング(EY)など)
M&Aや財務に関連した課題解決に特化したコンサルティングファームです。FAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)とも呼びます。

□提案領域:M&A支援(コーポレートファイナンシャルアドバイザリーサービス/M&Aトランザクションサービス)、企業再生支援、企業価値評価、フォレンジック

人事・組織系コンサルティング(トーマツイノベーション、クレイア・コンサルティングなど)
経営の課題は突き詰めれば、みな人材にあたるといわれます。そのような重要な経営課題である組織の問題を解決するのが人事系コンサルティングファームです。

□提案領域:組織活性化戦略、人事戦略、など

国内独立系コンサルティング(船井総研 タナベ経営など)
国内の独立系のコンサルティングファームです。主に中小企業をクライアントに、経営指導をしているのが特徴です。

□提案領域:中小企業の経営指導全般

その他、業界・領域専門コンサルティング
上記の他にも、IT系や医療系、人事専門など、業界領域や提案領域を絞って課題解決をするコンサルティングファームが多数あります。

コンサルティングファームにもさまざまな領域があるのがご理解いただけたかと思います。あなたの志向にマッチするコンサルティング領域はありましたでしょうか?

Who-コンサルティングしたい領域の中から、どの企業を転職ターゲットとするかを選定する

コンサルティング領域を俯瞰して自分の志向にマッチする領域を見つけたら、その領域の中から転職したい企業をピックアップしていきましょう。はじめから1社に絞らずに、複数の領域から数社をピックアップしておくことをおすすめします。企業研究をしているうちに、徐々に転職したい企業は絞り込まれていきます。

そして、企業研究をしていきましょう。どのような業務をしているかはもちろん、人材育成のやり方や社風を研究しておくのは、コンサル業界に限らず企業研究の基本となります。

ターゲット企業の研究を通じて、具体的な業務が明らかになったら自分の志向にマッチするかを確認します。ここでミスマッチをしてしまうと、せっかく激しい競争を勝ち抜いて入社できたとしても、仕事から充実感を得られない可能性があります。そのため、この段階でしっかり志向性とのマッチングを確認することが重要です。

しかし、なかなか自分のことは分からないものです。本当にこのコンサルティング領域、企業が、自分の志向性にマッチするか迷うケースがあるでしょう。また、企業研究も独力で集める情報にはモレがないとも限りません。

そのような場合は、転職コンサルタントを活用するのが効果的です。専任のコンサルタントを通して、自分にはどんな志向があるのか、それにマッチする企業はどんなところか、一人で考えるよりも、より自分が見えてくるでしょう。

How-ターゲットとする企業を分析して、具体的な転職対策と活動計画を立案する

転職希望のターゲットとなる企業を選定したら、具体的な転職対策と活動計画を立案していきます。
まずは、その企業の「求める人物像」を調べて、転職にあたって何が必要かを大枠でつかみましょう。その際、企業が求める人物像に対して自分のスキルやキャリアで何が貢献できるか、というマッチングポイントを見つけることが肝要です。このマッチングポイントは、これから志望動機や自己PRを伝えていくうえで核となるメッセージとなります。そして、面接の流れや試験の有無といった基本的な要素を把握しておくようにします。

コンサルタントに求められる資質と採用フローの特徴

求める人物像は企業によって変わりますが、本質的な点はどこのコンサルファームにも共通しています。

コンサルタントは企業が直面している課題を解決するのが仕事です。そのため未経験者を募集している企業でも「考える力」に長けている人材を求めています。「考えるスペシャリスト」になることがコンサルタントには求められるといえるでしょう。

そのため、採用フローにおいても、この「考える力」を試す選考が多くなっています。例えば、実際のコンサルティングシーンを想定して、その場で問題解決力を試すケース問題や、論文の作成、論理性を試す筆記試験などがあります。転職希望者はこの試験を突破しなくてはならず、非常に高いハードルとなっています。

コンサルタントになる習慣を実践しよう

日頃から「考える力」のトレーニングを習慣化しておくことが、コンサルタント試験に突破するための近道です。企業を分析してその企業の試験対策をしておくことは重要ですが、考える力はすぐに身につくものではないため日頃からトレーニングしておくことで試験を突破しやすいでしょう。面接においても日頃から考える力をトレーニングしている人と、そうでない人では主張の論理性に差があります。考える力が高く論理的に整理された主張ができる人の方が面接官への印象が良いのはいうまでもありません。

そこで、コンサルタントになるための、日常的にできる「考える力」を伸ばすトレーニングメニューを紹介します。トレーニングメニューは、下記の3つです。

・地頭を鍛える
・勝手にコンサルティング
・月に10冊の本を読む

コンサルタントの思考力を身につけるには、「地頭力を鍛える」のが遠回りのようで最も近い道です。おすすめは、数的処理と判断推理です。これらは、あるお題に対して論理的に数字や何らかの判断を求める問題です。外務省や裁判官などの公務員試験の知能分野でも出題される科目となっています。コンサルタントと同様に高い論理性が求められる職種に課せられる試験問題で、地頭を鍛える演習としてピッタリでしょう。公務員の試験問題となっていることから、問題集や参考書も充実しており取り組みやすいのもメリットです。コンサルティングファームの中には、この数的処理や判断推理をそのまま選考試験にしているケースもあります。

「勝手にコンサルティング」とは、文字通り関心のある企業を勝手にコンサルティングしていくトレーニング方法です。目についた商品、企業、飲食店でも何でもいいので、その会社の社長になったつもりでフレームワークを用いてコンサルティングをしていきます。コンサルタントとして思考力を高めるには、考える枠組みであるフレームワークを使いこなせるようになるのが重要です。知っているだけでは不十分で、実践できなければ意味がありません。「勝手にコンサルティング」を習慣化することによって、フレームワークを用いた思考方法に習熟していくでしょう。ポイントは、“紙に落とす”ことです。頭の中だけではモレが発生します。紙に落として俯瞰することで、論理に欠陥がないかチェックできます。

最後に「月に10冊の本を読む」ことを推奨します。考える力は、地頭の良さとフレームワークを使いこなせるかが重要だと説明しましたが、考えるための素材である知識が頭に入っていなければ思考することはできないでしょう。コンサルタントになれば、それまで全く関与したことのない業界にコンサルティングするケースも稀ではありません。そのため、コンサルタントになる前から読書による情報収集には慣れておきましょう。おすすめのやり方は、毎月テーマを定めてそのテーマに関する本を読むことです。10冊も読めば、その中の2割程度は内容が重複することに気づくはずです。重複した内容こそが実はそのテーマにおける本質であるといえるのです。テーマに対して本質をつかむ能力はコンサルティングをしていくうえで重要なスキルとなります。

本当になりたいコンサルタントになる

このWhat-Who-Howのフレームは、一通りマスを埋めたら終わりというものではありません。何度も行ったり来たりしながら練り直していくことになるでしょう。何度も修正を加えていくことで、自分がどのようなコンサルタントになりたいのか、そして、そのために何をすればよいかが明確になっていきます。その「明確化」が転職成功ための一番のポイントといえるでしょう。そして、日頃からコンサルタントになる習慣を実践すれば、コンサルティング能力は確実に上がっていきます。トレーニングを通じて得た自信は、無意識に態度や発言に現れ、あなたの転職活動を後押ししてくれるでしょう。

参考:
コンサルティング業界概観|Consultant転職

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